【株初心者向け】ファンダメンタルズとテクニカル分析の違いとメリット、デメリット(各指標の目安あり)
株・投資の勉強
株式投資では投資判断のための銘柄分析手法として「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」という大き2つの異なるアプローチがあります。
どちらか一方が優れているということではなく、それぞれアプローチ方法が異なり、確認できる内容が違います。
ここでは、投資初心者向けに銘柄分析の基本となる「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」の概要とそれぞれのメリットとデメリットを解説していきます。
各指標のおおよその目安となる数値についても記載しています。
ファンダメンタルズ分析とは
ファンダメンタルズ分析とは「 企業の業績や財務状況を分析して企業価値を判断し、株の売買判断をする方法 」です。
株価は企業の業績に中長期的には連動する(企業業績が上がれば株価も上がる)と考え、主に財務諸表を分析し現在の株価が妥当な金額なのか判断します。割安と判断すれば買いに動きます。
特に長期投資においては銘柄分析のコアとなる部分です。
業績:会社が儲かっているか、成長しているかを確認
売上
PSR: 株価売上倍率(Price Sales Ratio )の略。
【 ファンダメンタルズ分析で押さえておきたいポイント PSR = 株価 ÷ 1株あたりの売上 】
営業利益
EPS: 1株あたり利益(Earnings Per Share)の略。
【 EPS = 利益 ÷ ファンダメンタルズ分析で押さえておきたいポイント 発行株数 】
PER:株価収益率(Price Earnings Ratio)の略
【 PER = 株価 ÷ EPS(一株あたりの利益) 】
差別化ポイント
その企業の強み、他社が簡単にまねできないポイントがなにかを探ります。
特に長期投資をする際は重要な点で、投資の神様ウォーレン・バフェットも差別化ポイント=経済的な堀の重要性を何度も説いています。
財務、キャッシュフロー:経営が安定しているか
自己資本比率
純資産のうちの自己資本の比率を確認します。
通常自己資本率が40%以上なら安全と考えます。
自己資本利益率
ROE:自己資本利益率(Return on Equityの略)
【 ROE = 利益 ÷ 純資産 】
通常ROEが10%以上であれば効率的な経営がなされているとされます。
株価純資産倍率
PBR: 株価純資産倍率 (Price ファンダメンタルズ分析で押さえておきたいポイント Book-Value Ratioの略)
【 PBR = 株価 ÷ 1株あたりの純資産 】
PBRがいくらであれば割高かは判一概には言えませんが、1以下であれば割安と考えます。
PBRとは? 【初心者向け解説】PBRの考え方と平均値PBRとは Price to Book Ratio の略語です。日本語で「 株価純資産倍率 」です。Price=株価とBook=純資産のRatio=比率との意味です。純.
流動比率
流動資産を流動負債で割って算出
流動資産とは1年以内に現金化できる資産。流動負債は1年以内に返さないといけない借金です。流動比率をみることで1年以内に返済する必要がある借金を返す余裕が有るか確認できます。
150%以上が理想。
100%をきってくると基本的にはお金が回りません。
有利子負債依存度
資金調達を借金に頼りすぎていないかを確認する。
50%以上なら危険です。
営業キャッシュフロー
本業の利益でお金がちゃんと回っているか確認します。
決算とコンセンサス予想
ファンダメンタルズ分析では株価は業績に連動すると考えますが、業績が伸びる中で市場の予想を上回っていくことが重要です。
決算でコンセンサス予想を上回ることができるか、個別株への投資の際は毎四半期の決算に注意が必要です。
ファンダメンタルズ分析のメリット
ファンダメンタルズ分析のデメリット
テクニカル分析とは
テクニカル分析とは 「 これまでの値動き、チャートを研究することでトレンド(これから値上がり基調か値下がり基調か)やパターンを把握し今後の株価を予測する」 ものです。
株式相場は同じようなパターンを繰り返したり、特定のパターンが出たあとは特定の動きをすることがあります。こういった値動きをチャートを追いながら見極めます。
テクニカル分析に関しては、当たる確率の高い行動の回数を重ねることが重要になります。
移動平均線
移動平均線とは、一定期間の株価の終値の平均株価を線でつないだものです。
上昇トレンドの際は移動平均線まで株価が落ちてきた際が買いサインと捉えます。
ここでは投資初心者向けに移動平均線について解説をします。株式投資において、「 何を 」買うかも大事ですが、「 いつ 」売買するかも同じくらい重要です。移動平均線を理解することで、売買タイミングのヒントを見つけることができま.
ゴールデンクロス / デッドクロス
短期と長期の移動平均線を引いた時に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜ける(クロスする)ことをゴールデンクロスといいます。買いシグナルです。
逆に短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下へ交差した場合は、デッドクロスと呼び、相場が下降トレンドに入ったことを示します。
カップ・ウィズ・ハンドル
ここでは株式投資に使えるカップ ウィズ ハンドルというチャートパターンについて解説します。カップウィズハンドルとはカップ ウィズ ハンドルとは、株価のチャートパターンの一種です。カップウィズハンドルのチャートが.
株の中には一定の値幅で上昇、下落を繰り返す銘柄があります。
箱の中で株価が動いているようなのでボックスと呼ばれています。
この特性を利用し、下値で買って上値で売るを繰り返すことで利益を上げることができます。
テクニカル分析のメリット
- 投資家心理の予測に役立つ
- 株価の動きを視覚的に理解できる
- 経済や銘柄に関する深い知識がなくても取引ができる
- 分析力を向上させて精密に分析することで、予測精度が高まる
テクニカル分析のデメリット
- 指標が多くてどれを使えばいいか迷う
- 短期トレードになることが多く、値動きに振り回される(値動き以外によりどころがない)
- サインを見極めるのは簡単でない
- 売買回数が多いので手数料に注意が必要
- そもそも触ってはいけない銘柄も
ファンダメンタルズ分析
・中長期投資向け
・企業の業績、財務を確認し現在の株価の妥当性を判断
・企業分析の精度が上がれば、儲けやすい
・ただし株価が業績が必ずしも連動するとは限らない
テクニカル分析
・短期投資向け
・チャートでトレンドや値動きのパターンを研究して将来の株価を予測
・チャート分析の精度が上がれば、儲けやすい
・ただし売買頻度が高く値動きに一喜一憂すると精神的に辛い
ボーナスが入ったら「がんばった自分へのご褒美」 そんなふうに思ったときには注意しよう【尾藤克之のオススメ】
男:かわいいね、新しいコート、いつ買ったの?
女:本当に? 先月残業が多かったから、がんばった自分へのご褒美なんです!
男:前からほしかったのかな、安くはなさそうだし、ちゃんと貯めていたの?
女:通りかかったお店にあって素敵だったので。自分へのご褒美と思ってローンで.
男:つまり衝動買いってことだね? しかも、ローンとはびっくりww
女:違いますっ! 自分へのご褒美なんですっ!!
男:つまり我慢できなかったわけだね?
女:いやな言い方ですね! そういうの嫌いです!!
男:貧乏神に取り憑かれるよ! くわばらくわばらww
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高金利通貨に潜むワナとは? - 知らないと損をするマクロ経済の話(平田 啓さんコラム - 第1回)
図1は、BIS(国際決済銀行<Bank for ファンダメンタルズ分析で押さえておきたいポイント International Settlements>)のTriennial Survey(3年に1度公表する報告書)最新版(2019年度版)のデータから、筆者が作成したものです。これによると、世界で取引されている通貨TOP3は、(1)米ドル(44.15%)、(2)ユーロ(16.15%)、(3)日本円(8.4%)です。これは各国通貨が持つ、信用力のランキングでもあります。つまり、米ドルへの信用力が圧倒的です。だから、第二次世界大戦後は唯一の基軸通貨であり続けることができています。ユーロはヨーロッパの複数国が使用する通貨なので、一国の通貨としては、日本円は米ドルに次いで、2番目に信用力が高いということになっています。
資料:BIS(国際決済銀行<Bank for International Settlements>)「Triennial Survey(3年に1度公表する報告書)最新版(2019年度版)」のデータより筆者が作成
(1)信用力が世界で最も高い
(2)流動性がある(いつでも換金・売買など取引ができる)
(3)海外での利便性(出張・旅行先での利用)
(4)米国経済の成長性(先進国で唯一30年後も成長していると予測されている)
(5)情報が豊富
資料:BIS(国際決済銀行<Bank for International Settlements>)「Triennial Survey(3年に1度公表する報告書)最新版(2019年度版)」のデータより筆者が作成
図3 クロス円 比較(2010年10月~2021年3月)
こういう時に、一番注意が必要です!
PROFILE
1968年生まれ。1995年、外資系金融を経てNYウォール街にあるB.C.M.Gよりヘッドハントされ渡米。2000年、現三菱UFJ銀行にて通貨オプションディーラーとして高度な金融デリバティブ商品を数多く手掛け、同年ブルームバーグL.P.にてFX(外国為替)市場分析ツール開発兼営業に従事。2005年、株式会社Lavocを設立し代表取締役に就任後、 関西大学大学院講師 なども歴任。著書に『FX取引入門』(日経文庫)ほか。
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