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損益計算書とは

損益計算書とは

損益計算書(PL)とは?見方や書き方、役割をていねいに解説

損益計算書とは一言で言えば「 会社の経営成績を表した書類 」です。損益計算書という名の通り、会社から出た損益を計算し、それらが記載された書類です。 一番上に売上高が記載され、そこから原価や、販売費、管理費といった費用が引かれていきます。 損益計算書は、月次や年間でどのくらい儲かったのか、もしくは損したのかを表示します。 売上等の収益がどのくらいだったのか、それに対して売上原価や費用はどのくらいかかったのかというような営業と直接関係してくる金額のほか、営業外の損益はどのようなものだったのか、そして何か特別な損益は発生したのか等も記載されています。

損益計算書からなにがわかる?

原価率や利益率

何にお金を使っているのか、どのような収入があったのか

損益計算書は、収益・費用の内容把握という面でも重要な役割を担っています。

例えば「売上原価」の欄では、「材料仕入」「外注加工費」といった原価の詳細を記載しますし、「販売費および一般管理費」の欄では「給与手当」「地代家賃」「支払手数料」など、営業にかかった諸費用の詳細が表示されます。このように、 何にいくらかかっているのか 、 どの項目の金額が特に大きいのか といったことをひと目見ただけで把握するために損益計算書が必要になります。

月における収益・費用の推移はどのようになっているか

損益計算書を月ごとに作成し、それを年間通して並べる「推移表」を作ることで、年間を通しての金額の推移が明らかになります。推移表があれば、売上金額や売上原価、販売費および一般管理費といった諸経費の変動をひと目で確認することができます。前後の月と金額が大きく違う場合や、全体を通して見たときに特に目立つ金額がある場合などに理由を分析することで、経営の進め方や課題等の発見ができます。 作成義務があるのはあくまでも1年間の損益計算書ですが、月ごとのものを作ることで推移を観察できますし、分析のための重要なツールともなります。

損益計算書が「ひと言」で説明できるようになる話。

近藤哲朗(チャーリー)
1987年東京生まれ。株式会社そろそろ代表取締役社長。ビジュアルシンクタンク「図解総研」代表理事。東京理科大学工学部建築学科卒。千葉大学大学院工学研究科建築・都市科学専攻修士課程修了。面白法人カヤックでディレクターを務め、Webサービスやアプリ開発の設計・構築に携わる。2014年、株式会社そろそろ創業。社会の課題をクリエイティブで解決するべくNPOやソーシャルビジネスの支援を行う中で、「どれだけ社会にいいことでも経済合理性がなければ活動が継続しづらいもどかしさ」を痛感し、グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻(MBA)に2年通学。ビジネスの構造のおもしろさに気づき、ビジネスモデルや会計の仕組みを図解し始める。
2018年、海外のスタートアップから大企業までのビジネスモデルを図解した『ビジネスモデル2.0図鑑』(KADOKAWA)が9万部のベストセラーとなり、「ビジネスモデル図解」で2019年度GOOD DESIGN AWARD受賞。2020年、「共通言語の発明」をコンセプトに「図解総研」を設立。大手企業・研究機関・行政との共同研究を通して、環境問題や政策、共創の図解に取り組む。共著に『ビジネスの仕組みがわかる 図解のつくりかた』(スマート新書)がある。

沖山誠(きょん)
1995年東京生まれ。「図解総研」理事。明治大学経営学部会計学科卒。経営コンサルティング企業を経てフリーランスとなり、現職。ビジネス書・教養書などを図解したnoteの解説記事が人気を博し、フォロワー数は3万人を超える。図解をベースにした「本を読まずに参加できる読書会Booked」を主催し、大手企業や教育機関等に提供している。
共著に『ビジネスの仕組みがわかる 図解のつくりかた』(スマート新書)がある。

損益計算書が「ひと言」で説明できるようになる話。

3月に発売された新刊 損益計算書とは 『会計の地図』 が好調だ。発売2ヵ月を待たず3万部を超え、初心者から学生から経済アナリストから大学教授まで、「もっと早く読みたかった」という声が多数寄せられている。
本記事では、会計を学ぼうとすれば避けて通れない「損益計算書(PL)」を紹介する。あなたは「損益計算書って何ですか?」と聞かれて、パッと説明できるだろうか。
この記事を読んだあとには、きっと、ひと言で説明できるようになっている。(構成/編集部・今野良介)

「何に、どれだけ費用がかかったか」を明らかにする

日本語では「損益計算書」と呼び、売上から費用を引いて利益を計算する書類だ。特に、利益を計算する中で、「何にどれだけ費用がかかったか」を細かく見ていくことが重要になる。英語だと「Profit and Loss」なので、略してPL(ピーエル)と呼ばれる。

損益計算書とは

損益計算書とは、
その名の通り、 損(経費)と益(収益=売上)を計算した書類です。

どの会社の損益計算書も以下のような形をしています。
これから説明で使う決算書は、
創業1年目の 第1期の決算書 と仮定します。

売上高

商品を売って得たお金 です。
損益計算書の上の方に、
「令和×1年4月1日から令和×2年3月31日まで」
とあるとおり、 この期間に売った 金額となります。

売上原価

売った商品 を仕入れるのにかかったお金です。
例えば、
商品を@120×10個=1,200で仕入れて、
半分の5個を@200で売ったとすると、
売上は@200×5個=1,000、
売上原価は@120×5個=600となります。
売った分だけが売上原価 損益計算書とは です。
変動費になるものが多いです。

売れ残った@120×5個=600は在庫 となります。
財産として、後で説明する 貸借対照表 に表示されます。

売上総利益

売上1,000マイナス売上原価600=売上総利益400です。
商品を売ったことで得たもうけ です。 粗利益 とも呼ばれます。

販売費及び一般管理費

仕入以外で売上を得るために使ったお金 です。
人件費や家賃、水道光熱費、通信費などがこれに含まれます。
ほとんどが固定費とよばれるものです。

営業利益

売上総利益400マイナス販売費および一般管理費200=営業利益200です。
会社が目的とする事業=本業から得られた利益 です。

売上1,000から、
その売上を得るためにかけた会社事業全体の努力800
(=売上原価600+販売費及び一般管理費200)
を引いた 事業全体から得られたもうけ=営業利益 です。

営業外収益と営業外費用

営業 損益計算書とは 「外」 というとおり、 営業の逆の意味 です。
本業以外による収益、費用 です。

例えば、飲食業を本業とする会社が、
株への投資など、副業でお金を得た場合、
本業以外の収益として、営業外収益となります。

借金をした場合に払う
金融機関への支払利息は営業外費用 となります。
売上を得るためではなく、
借金をするためにかかったお金と考えます。

経常利益

営業利益200+営業外収益10マイナス営業外費用60=経常利益150です。
「経常利益」とは、
平常、通常時の、毎年どおりの活動による利益
という意味です。

毎年どおりの活動とは何かというと、
本業の活動は当然そうです。
営業外収益、営業外費用のところで説明した
副業や資金調達も、会社にとっては毎年毎年行われてもおかしくない、
毎年どおりの活動といえます。

毎年どおりの本業のもうけ(営業利益)に
毎年どおりの本業外のもうけ(営業収益、営業費用)を合わせた
毎年どおりの活動で得られたもうけ=経常利益です。

特別利益と特別損失

「経常利益」の 「経常」という意味の逆 になります。
平常、通常ではない
異常時の、毎年どおりではない活動による収益や費用 です。
基本的に、毎年毎年発生しない特殊、特別な収益、費用です。

例えば、
天変地異や火災などの事故による商品の消失は特別損失ですし、
火災保険などから保険金が下りた時は特別利益になります。
補助金収入も特別利益になります。

税引前当期純利益

経常利益150+特別利益0マイナス特別損失50=税引前当期純利益100です。
毎年どおりの活動によるもうけ(経常利益)に
毎年どおりではない活動によるもうけ(特別利益、特別損失)を合わせた
すべての活動によって得られたもうけ=税引前当期純利益 です。

法人税等および当期純利益

税引前当期純利益100マイナス法人税等40=当期純利益60です。
税金を引いて、最終的に会社に残る
税引後の当期純利益が損益計算書の一番下にきます。

この数字が プラス なら 利益 が出ていて 黒字、
マイナス なら利益はなく、 損失 損益計算書とは が出ていて 赤字 となります。

損失 になる場合、それぞれ
売上総 損失 、営業 損失 、経常 損失 損益計算書とは 、当期純 損失 といいます。 損益計算書とは
損失になった数字の前に ▲ を付けることもあります。

どんな損益計算書が良いか

当たり前ですけれども、
当期純利益 になっている 黒字 の損益計算書が良いです。
かつ、 営業利益 もでていて 本業も黒字 になっているのが良いです。

営業利益と経常利益のどちらが重要かについては
人によって意見が分かれますけれども、
個人的には 本業からの利益、営業利益が重要 だと思います。

みなさま本業を行うために会社を設立したはずです。
本業が赤字で、営業損失が出ているにもかかわらず、
「副業や投資収入で経常利益が出てるからOK!現状維持で問題なし!」
としてしまうと、そもそもの会社の存在意義、
設立した意味が分からなくなってしまいます。
営業損失=本業の失敗です。

片手間で行う副業や投資収入は不安定 な可能性がありますし、
本業でがっちり営業利益を出せる会社の方が良い と思います。
融資の際、会社に借金返済能力があるか評価されますけれども、
借金返済能力とは、安定して利益を出せる能力 です。
安定して営業利益を出せるのなら、
確実にお金を返済できる会社として高く評価してもらえます。

一方、
営業損失だったけれども、特別利益で保険金収入や補助金収入があり、
最終的に当期純利益で終えた会社があったとします。
この場合、金融機関の印象はあまりよくありません。
「特別利益」が意味するとおり、
保険金収入や補助金収入は今年だけ だからです。
来年は確実に赤字、返済能力は低い と思われ、
融資判断にマイナスです。

創業して間もない頃は、思うように売上があがらず、
営業利益を出すのは難しいかもしれません。
じょじょに営業損失を減らし、営業利益に向かうのが理想です。

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